集中が大事
年始謎に生産性が上がらないと思って向き合ってみたら、日常の情報のやり取りをもっとカスタマイズできるのではと思った話。 生産性はどうやって失われるのかを考えてみたら以下の動画にたどり着いた。
スマホはスロットマシーンであると。 なにか通知が来ると、その先に何があるか人間は不安になるので見なければならない。 見に行くと集中力が削れる。 これを回避して集中できるデザインになっていない。
ちなみに集中状態に入るためには 23 分かかるという研究がある。 How Long It Takes to Get Back on Track After a Distraction なので、30 分おきに集中を乱されると、約 1 時間大したアウトプットができないということになる。
Slack をうまく使う
さて、集中力を乱す原因は何があるかという話で、内的なものと外的なものがある。 内的なものはマルチタスクなどがあるが、これはこれで大きいトピックなので別エントリにしたい。 外的なものとしては Slack やメールなどのコミュニケーションツールがある。
まず大事なのは Slack は現実のコミュニケーションとは異なるということをまず理解する こと。 現実のコミュニケーションでは入力作業や読む作業がないので、スピード感のあるやり取りができ、スピーディな意思疎通ができる。 一方でチャットは余分な作業が入るのでそうも行かない。 そしてスレッドでやり取りが始まってしまうと元の生産性の高い作業に戻りづらい。 こういう場合はスパッと切り替えて Zoom や call に切り替えたほうがよい。
集中力を妨げない Slack の使い方
- おやすみモード(DND モード)を使いこなす
- 通知を意図的にとめることができる
- 急いでいたら何らかの手段で連絡できるので、何なら全ての通知を切っておいても問題はないはず(過激派)
- なるべく DM, メンションをしない
- DM やメンションはプレッシャーになるし
- 通知はスロットマシーンある
- 相手の時間を 23 分以上奪ってしまうので急ぎの場合に限ったほうがよい
- 自分と相手にとって、プロジェクトにとって重要なことかを考える
- 何が重要か、優先すべきかについても大きいトピックなので別エントリに。
- おそらくメンションや DM を使っているほとんどの人が答えを急いでいないとは思う
- なるべく 1 度やり取りの情報量を増やして往復を減らす
- if-else 構文を使い、質問に加えてその答えによる分岐まで共有するとよい
- 相手がそれを受け取ったとしてどうなるか、1,2 歩先のステップまで考えてコミュニケーションする
おわりに
スレッドでやり取りしている間に、そこに誰かを巻き込みたい場合はメンションしたくなってしまうけど、どうすればいいだろうとか細かい使い方の問題は出せば出すほどある。 結局は集中したい側が集中するための対策を取るだけなのかもしれない。。。
テクノロジーで便利になってあれこれ柔軟になった社会だからこそ、集中することの重要性や待つことの重要性は全員理解すべきだし、それができる人とできない人でどんどん差がついていってしまう世知辛い時代である(完)。
今回書いたもろもろは、心理的安全性やガバナンスの面でも色々言えることがあるのでそれは別の機会に書く。