「最高の人生と仕事をつかむ18分の法則」を読んで人生地に足つける
計画を立ててもいつの間にか後手後手になることが多かったので読んだ。
本の概要
やりたいことができていない、もしくは実感を持てていない。そしてそれがなぜだかわからない、考える暇がない人向けの本。 自分を知り、能力を十分に生かして幸せで創造的に生きるためのシンプルなルールを、陥りがちな罠などを具体的に紹介しつつ解説してある。
本の構成
自分を知り創造的に生きるために 4 つのステップを定義し、解説している。
- 第一部 一時停止ボタンを押す
- 第二部 今年は何をする年なのか
- 第三部 今日は何をする日なのか
- 第四部 今この瞬間、何をするのか
第一部で立ち止まることの重要性を説き、第二部以降でそれぞれのタイムスパンごとに、どのようにして自分が本当にやりたいことを計画し、達成するかということを解説。
学びのメモ
休憩の大切さ
休むことは遅くなることではない。休まずに続けると余裕がなくなり、目的を見失う。人生はマラソンのような長いレースなので、適切な休憩が必要。
定期的な自分への質問
休憩を取り入れるのは、自分に質問し軌道修正する時間を作るため。例えば、
- 自分は間違っているのではないか
- 望ましい結果は何か
- 本当に大事なことは何か
- 集中すべきことは何か
- やるべきではないことは何か。
集中する環境作り
時間管理で難しいのはやり遂げること。現代社会では無数の欲望が我々の行く手を阻む。 何事も最初のタイミングが最もハードルが高く、意志の力を必要とするので、始めやすい環境を整える。 意志の力を最大化するには、それをやらずにはいられないような環境を作ること。 意志力に限界があるので、あえて後悔する時間を作り、その時間までは自分との約束を守る。
恐怖と楽しさ
行動を変えるには、恐怖を経験し報酬を感じる必要がある。例えば以下のような話。 携帯電話をいじりながら自転車を運転していて、転んで大事故に遭いそうになったとする(恐れを経験)。 その後大事故には遭わないように周りを見渡しながら自転車を運転すると街の色んな情報が目に入り、サイクリングそのものの楽しさを感じる(報酬)。 そうすると、その後携帯電話をいじりながら運転することはなくなる。
完璧主義にはまらない
行動につながる精神状態は「自分はそれをやるだけのスキルを持っている」ではなく、「自分ならそれはできると思っている」こと。 例えば起業できるほど経営の知識が身についたら起業する、と言っているとそのように思える日は決してこない。
完璧を目指しても生産性は高くない、生産性を高めるには完璧ではない状態を続けることが要求される。 完璧主義に陥らないようにするには以下のような行動指針を持つとよい。
- 小さなステップで進んでいく = いきなり完成を求めない
- 自分が正しいと思うことをする = 人を基準にしない = 完璧を求めない
- 付き合う人を賢く選ぶ = 完璧ではないことを批判する人を視界に入れない
さいごに
「一瞬が積み重なって一日に、一日が積み重なって一年に、一年が積み重なって人生になる」という言葉が一番印象に残った。 時間が経つのはあっという間なので、一瞬を大切にする。 そのためにも振り返りのサイクル(一時停止)をこまめにとって、改善サイクルを沢山回したい。